ポジティブもネガティブな感情もどちらも大切
ポジティブ思考が全てを解決すると信じていませんか?
ネガティブな感情も含めて、心のバランスを保つことが真の幸福への鍵です。
この記事では、ポジティブ思考の本当の意味と、ポジティブ思考とネガティブ感情の両方を受け入れることの重要性についてを説き、より深い心の安定を得る方法を詳しく解説します。
スピリチュアルや引き寄せの落とし穴
「常にポジティブでいれば、全てが好転する。」と言われ、「ネガティブな事は考えないようにしている。」
「ポジティブでいようと頑張ってもネガティブな感情が出てくる。」
「ポジティブでいようとしているのに、何も変わらない。」
というようなお悩みや、ポジティブでいようとするあまりどうしていいのか分からない感情に支配されてどうにもならなくなる方がいらっしゃいます。
以前のわたしもそうでした。
スピリチュアルや引き寄せなどで
「どんな事があってもポジティブでいる。」
「ワクワクしていれば、ワクワクを引き寄せられる。」
「ネガティブな思考はいけない事。」
などと、その一節を取り上げて「常にポジティブでいなくちゃダメだ!」という考えには落とし穴が存在しています。
間違っているポジティブ思考とは
例えば、とても落ち込むような悲しい出來事だあったとします。
その時のあなたの感情は、喜びやワクワクとは程遠い感情になっていると思います。
ポジティブでいなくてはと考えていたのなら、あなたはその悲しみの中で、「悲しいのはダメだ!」と自分に言い聞かせ無理やりポジティブな思考になろうと心掛けるはずです。
この時、無理やり感情をポジティブにしようと懸命になって、明るく振舞い無理やりワクワクした気持ちにしようと頑張ります。
これが間違いなんです。
表面だけで取り繕うかのようにしているポジティブ思考こそが、間違いなんです。
「ポジティブでいる事」「ワクワクでいる事」というのは、表面上でポジティブになろうとする事やワクワクする事ではなく、ポジティブでいようとしなくてもポジティブな感情で居られる事・内側から湧き上がるワクワクの事です。
ポジティブ思考の勘違いとは
「ポジティブでいなくちゃ!」「ワクワクしていなくちゃ!」
という感情でポジティブになったとしても、決してその悲しみが消えたわけではありません。
本当は悲しみで一杯なはずなのにその感情をごまかしたり、悲しいという感情を押し殺してしまっている状態です。
そして表面上だけポジティブになっている。
するとどうなるかと言うと、その悲しみの感情を解放する事は出來ませんし、ないものにされたので悲しみは消えないまま潜在意識に残ります。
残るというか、奥底に押し込めてしまう状態になります。
すると、その感情はまだ消えていないので、深層でくすぶっている状態になります。
「ポジティブ思考で常に居続けよう!」
と思っている時は、このような事が1つ2つではありません。
小さなネガティブな出来事から大きな出来事まで、その悲しみや苦しみと言った感情全てをポジティブになろうとして押し殺してしまいます。
その押し込めてしまったネガティブと思う感情は、のちに苦しみや悲しみを招いたり物事が停滞してしまうというような事を引き起こす原因になっていくのです。
ポジティブシンキングを実行しているにも関わらず、幸せになれない!
ワクワクして頑張っているのに、ワクワクする出来事がやってこない!
なんて思っている方もいるのではないでしょうか?
これを書いている私も、「ポジティブシンキングでいなくちゃ!」と思い間違ったポジティブ思考の考えをしていた時代がありますので、このような状態になった時の苦しみやグルグルとした感情はよく分かります。
経験をしたからこそ、この間違いに気づいたんです(^^)
出来事にはポジティブ・ネガティブどちらも存在する
苦しい・悲しいと思うネガティブだと思う出来事も、嬉しい・楽しいと思うポジティブな出来事も、どちらも同じように、いい側面と惡い側面が存在しています。
全ての出来事や物事には、同じ分だけポジティブとネガティブの両面を持ち合わせているのです。
紙に表裏があるように、どのような感情もどのような出來事も、良いと思われる側面と惡いと思われる側面が存在しています。
全ては、陰陽があり表裏一体という事です。
ポジティブとネガティブの両面が存在している
例えば
「彼と別れてしまった。」
これはとても悲しい出来事です。
でも、その別れがあったからその経験があったからこそ、真のパートナーと出会う事が出來て幸せになれた。
また
「小学生の子供が学校へ行かなくなり、引きこもりになってしまった。」
これはクライアントさんのお話なのですが、悲しくどうしていいか分からず、子供ときちんと向き合う事も出來なかったのです。
悲しみばかりが募っていったのですが、きちんと向き合う事も出來じにいた。
そんな事をしているうちに鬱のような状態になってしまいました。
「きちんと向き合い、出來れば仕事を辞める事」をお勧めしました。
お母さんが毎日家にいて、一緒に食事を取ったりする事で自然と学校へ行けるようになり、元の状態に戻りました。
そのお母さんは「パートを辞めて子どもといる時間が増えた事で、子どもの気持ちが分かったし、今は明るく学校へ行っているし、とっても幸せです。」とおっしゃっていました。
どうしてうちの子が…と悲観するような出来事でしたが、この出来事があったからこそ、子供ときちんと向き合う事が出来て、子供との幸せな時間を取り戻し引きこもりや鬱の症状も無くす事が出来たのです。
このように、どのような事でもポジティブとネガティブの両面を持ち合わせているのです。
紙に表と裏が存在しているように、それは常に表裏一体です。
紙で分かるように、表と裏を切り離す事は不可能で常に一体なんです。
ポジティブもネガティブもどちらも受け入れる大切さ
「ポジティブでいよう!」とか「ネガティブはダメだ!」と言う思想は、偏った思想だという事です。
その偏りが、気持ちを不安定にさせたり、停滞させてしまったりするのです。
偏れば偏る程、その反動も大きなものとなります。
振り子を思い出して下さい。
「ポジティブでいよう!」と強く思えば思うほど、傾きは大きくなります。
そしてその反動で、逆に振れる時も大きく傾きます。
これと一緒です。
だから、表面上でポジティブで居ようとすればする程大きく傾き、その反動でネガティブな方へと大きく傾いてしまうのです。
ポジティブもネガティブも認めフラットになる方法
どうすれば良いかというと
1、ポジティブな感情もネガティブな感情も、どちらもあるという事を受け入れる事。
ネガティブな出來事から氣づきを得る事、その時の感情を感じ尽くす事で、その時のネガティブな感情から解放されていきます。
この繰り返しで、ネガティブな感情が自分の中にあるという事を認める事が出來ます。
2、出來事からポジティブとネガティブのどちらも存在している事を、見抜く力を身につける事。
その出來事のポジティブな側面とネガティブな側面を見つける事で、その出來事がネガティブな出來事でなかった事に氣づく事が出來ます。
3、その出来事から出てくる感情を無い事にしない事。
その感情に素直になり、我慢したり押し殺したりしない。
1の感情を感じ尽くすと同じ事ですが、嬉しかったら心の底から喜び、悲しかったら泣きたいだけ泣き、怒りたかったら怒りの感情を吐き出す(誰もいない部屋で怒りを叫んだり、クッションを顔に当てて叫ぶなど)事を感情のままにする事で、それは浄化されていきます。
この3つが出來るようになると、何が起きても否定する事も肯定だけする事もなくなります。
全ての感情はあなたの一部
なぜなら、喜怒哀楽どのような感情もあなたの一部だからです。
この事を認める事が腑に落ちていけば、感情のブレも無くなり常にフラットで居る事が出來ます。
この常にフラットで居るという事が最も大切なことなのです。
振り子でいう真ん中に居る状態です。
どちらにも偏っていない思考です。
この感情こそが、心地良く生きていける一番いい状態なんです(*^^*)