スピリチュアルな視点で解決!他人と比べず自分を愛するための心の成長メソッド
現代の社会で、SNSをはじめとするメディアが日々私たちに他人の成功や幸せを映し出します。
多くの人が「自分もああなりたい」「自分ももっと頑張らなければ」という気持ちを抱き、同時に「自分はまだまだだ」という自己否定感に悩まされることが増えています。
しかし、「他人と比べる」という思考習慣は、ただ自分を追い詰めるだけではなく、心の疲労を引き起こし、結果的に幸せを感じる力を奪ってしまうことが多いです。
自分を大切にすることは、スピリチュアルな成長のために、必要不可欠です。
この記事では、そんな「他人と比べる自分」から解放され、自分を大切にする心を育てる方法と自己否定から解放される方法について解説していきます。
他人と比べてしまうことの心理的要因
他人と比べることは、人間の本能ともいえる行動ですから、誰もが「他人と比べる」という行動を取っています。
これは、進化の過程で「他人と自分を比較することで、社会の中での自分の立ち位置を確認し、適応するため」に身につけた能力とも言われています。
また、他人と比べることが100%惡いわけではありません。
他人と自分を比べて、自己否定になるのではなく、その人にはない自分自身の魅力や長所などを見つけることにつなげる場合は良いのですが、他人と比べて自己嫌惡や自己否定に陥いることが危険なんです。
社会が発展するにつれて、他者比較はかえって自分を苦しめる原因になりがちです。
SNSが与える影響
現代はインターネットの普及により、今までは自分の身の回りの人だけが比較対象だったのが、知らない人とも繋がれるようになりました。
これは良い側面もありますが、このような時代背景から、他人と比べることが昔よりも多くなっているが現代です。
その中でも、SNSを見て誰かと比較して落ち込むということが増えてきています。
SNSという媒体は、一般的に自分の「良い面」を見せる傾向があります。
例えば、誰かの投稿で華やかな生活やキラキラしている姿、成功している姿を見ると、「自分はまだまだだ」と感じてしまいがちです。
また、旅行などに出かけている投稿を見ると、とても羨ましく感じます。
しかし、これは実際にはその人の生活の一部でしかなく、私たちはその背景にある苦労や悩みを見ていないのです。
その人は、楽しいことや素敵なこと、成功していることなどの投稿は、その人の全て、その人の生活全般ではないということです。
それなのに、生活の一部を切り取った良い投稿を見ただけで、その人はそのような人という認識をして、勝手に羨んだり、自分の生活と比べて落ち込んだりします。
このように情報の偏りが、自己評価を不当に低くしてしまう原因になっています。
SNSを見て他人と比較してしまう場合や、比較して落ち込んでしまう・自己否定をしてしまうという場合は、敢えて自分をそのような場から離すことです。
自分の氣分がネガティブになるのですから見ないようにすることで、自分自身の冷静さを保つことにも繋がります。
見なかったとしても、あなたの生活や成長に何の影響も無いことを、理解することが出來ると思います。
過去の体験や教育の影響
わたし達は幼い頃から「他の子と比べてどうか」「競争に勝つことが大切」といった価値観を無意識に受け入れてきたことも影響しています。
親や先生に「〇〇ちゃんはこうだけど、あなたはこうね。」などと言われたり、「〇〇ちゃんみたくどうして出來ないの?」などと言われた経験は、誰もが経験していると思います。
兄弟でも比べられたことがあるという方も多いのではないでしょうか⁈
このような経験が「出來ない自分」を創り出し、自己嫌惡や自己否定に繋がっていきます。
このように他人と比べて評価されるという経験の思考の枠組みを持ったまま成長すると、他人と自分を比べることが当たり前になり、その基準でしか自分を評価出來なくなってしまうのです。
自己否定から抜け出すための「自分を大切にする」心の育成法
自己否定を繰り返すうちに、氣がつけば「自分なんて大したことない」「どうせわたし(俺)なんて」といった思考に陥りがちです。
また、やりたいことや目指したいことが出てきても「わたしになんて出來るわけがない。」と決めつけてしまうようになっていきます。
この思考を改善し、より健康的な心の在り方を目指すためには、次の5つのステップが役立ちます。
朝のアファーメーションで自己肯定感を高める
朝一番に自分自身に対して「今日も朝起きられてありがとう。」「今日も元気でありがとう。」「自分を信じて過ごそうね!」という言葉をかけることで、1日のスタートを前向きに切ることができます。
朝、鏡に向かって自分自身に言葉を口にして伝えることで、その言靈は自分に返ります。
また、夜は「今日も無事に過ごせたね。ありがとう。」「今日は〇〇が楽しかったね。楽しく過ごせてありがとう。」などと、自分に伝えてください。
もし、落ち込むようなことやネガティブな出來事があったとしても、それを「言わないようにしよう。」「思い出さないようにしよう。」ではなく、そこから良い側面を見つけることです。
良い側面を見つけたら、そこに氣づけた自分を褒めることも忘れないでくださいね。
もし失敗したと思うことがあったとしても、その経験は學びになるのですし、失敗ではありませんので、「〇〇の経験が出來たね。少し出來なくても(完璧でなくても)いいんだよ。」と言葉にして自分に伝えてあげてください。
これは「セルフアファーメーション」と呼ばれるテクニックで、特に自己否定が強い人には効果的です。
完璧主義の人にも良い方法で、出來なかったことも「それでもいいんだよ。」と言葉をかけ続けていくうちに、完璧に出來ないことで自己否定や自己嫌惡に陥る思考を変えていくことが出來ます。
朝晩少しずつ自分にポジティブな言葉をかけていくことで、自己肯定感が少しずつ高まり、他人と自分を比べることなく「自分を認める力」が育っていきます。
比較の記録をつける
他人と自分を比較してしまうこと自体はすぐにやめられるわけではありません。
そこで、ノートや手帳に「今日、何について誰と比べたか」を書き出す習慣をつけましょう。
例えば
・職場の同僚と仕事の成果で比べて落ち込んだ
・友人のSNSの投稿を見て、自分が無力に思えた
など
書き出した内容を見て、その横に「どうして自分はこんな風に感じたのか?」を書き出してください。
こうして客観的に見つめ直すことで、「どうして自分はこんな風に感じたのか?」と自己分析が進み、比較の背景にある自己否定の原因が見えてきます。
他人の成功を自分の励みに変える
他人の成功を目にしたとき、そのまま「自分には無理だ」と諦めずに、成功している人がどんな努力をしているのか、その背景にある行動や習慣を観察し、そこから得られるヒントを自分の生活に取り入れてみましょう。
他人の成功だけでなく、羨ましいと思う側面を比較対象にするのではなく、羨ましいのですからそうなれるようにその人を真似ることからも、自己変容に繋がり、真似ているうちに羨ましいと思っていたことが身に付いていきます。
他人の成功を自分へのプレッシャーではなく、學びとすることで、比較の矛先をポジティブなものに変えられ、自己成長へ繋がっていきます。
小さな目標を立てて成功体験を積み重ねる
他人と自分を比べて落ち込んでしまうのは、「自分には何も出來ていない」という感覚が原因になることが多いです。
そのため、日々の生活で「自分が達成できる小さな目標」を立て、それを達成するたびに自分を褒めることが大切です。
例えば、「今日は1時間読書をする。」「朝起きたらすぐにベッドを整える。」「朝瞑想を10分やる。」など、些細なことで構いません。
このような些細だと思う小さな成功体験の積み重ねが自信に繋がり、自己肯定感を育み、自然と自己否定感を軽減させていきます。
小さな成功体験はとても重要です。
小さな成功体験の積み重ねが自己肯定感や自己否定の軽減をさせるだけでなく、行動力にも繋がります。
感謝リストをつける
夜寝る前に、1日を振り返って「ありがたいと感じたこと」を書き出してみましょう。
・今日も目覚めることが出來た
・今日も健康で過ごせた
・仕事を手伝ってくれた同僚に感謝
・家族と夕食を一緒に楽しめた
・今日もお風呂に入ることが出來た
など、日常の小さな幸せや当たり前・普通に出來ることなどを見つめ直すことで、自己否定の感情から解放されやすくなります。
感謝の気持ちを抱く習慣が出來ると、自分の感情も変わっていきますから、物事の見方や考え方も変わっていきます。
そして、自分の惡いと思う部分ばかりを見ていた自分から、良い部分や出來ていること。出來ることに焦点を当られるようになっていきます。
このような変化から、他人と比べることの無意味さを理解し、比べることが少なくなっていきます。
自分を大切にするための習慣
自分の長所を再確認する
自己否定に陥りがちな人は、自分の短所ばかりに目が行きやすくなります。
そこで、あえて自分の長所を書き出してみる習慣をつけましょう。
・他人に優しい
・責任感がある
・計画を立てて行動するのが得意
・細かい作業が得意
など、小さなことでも構いません。
また、自分の欠点だと思ったことの側面は、良い側面が存在します。
欠点だと思うことを書き出し、その横に良い側面を書いてください。
・大雑把ー細かいことが氣にならない
・臆病ー慎重に行動出來る
・根暗ー物静かな性格
など、欠点と思っていたことも、その裏にある良い側面を見つけることで、欠点と思っていたことが長所に変わります。
このワークを定期的に何度もやることで、そのことが腑に落ちていき、自分を認め自分の存在価値を実感出來るようになっていきます。
過去の成功体験を振り返る
過去に自分が成功した経験を思い出し、それが自分にとってどれほど大切なものだったかを振り返ることも効果的です。
写真やメモ、日記を読み返してみると、「自分にもちゃんと成し遂げたことがある」と自信が湧き、他人と比べることが減っていきます。
リフレーミングで自己否定をポジティブに転換する
リフレーミングとは、物事や状況の見方を別の視点から捉え直すという心理學の用語です。
自己否定の思考を持つ時、それを「どうポジティブに変換できるか」を考える手法です。
例えば、「自分は他人よりも遅い。」と感じるのではなく、「自分のペースで確実に進めている。」「丁寧にやることが出來る。」と考えるようにするなど。少しの意識の転換で、心の負担が和らぎます。
これは、欠点のことでもお伝えしましたが、物事や出來事には必ず良い側面と惡い側面が存在しています。
惡い側面ばかりを見ているから、落ち込んだり自己否定してしまうのですが、良い側面を見出すことで物事の捉え方を変えていくことが出來、それが自己肯定感へと繋がっていきます。
他人と比べず自分を大切にすることのメリット
自己肯定感が高まる
自分を大切にすることで、自分の価値を認めることが出來て、自己肯定感が自然と育まれていきます。
これにより、「他人と違っても良い」「自分は自分でいい」と思えるようになり、精神的な安定が得られます。
心にゆとりが生まれ、周囲への優しさが増す
自分を大切にすると、心にゆとりが生まれ、他人に対しても優しく接することが出來るようになります。
自己否定が減ることで、「人と自分を比べない」という穏やかな考え方が育ち、周囲にポジティブな影響を与えることもあります。
「他人と比べる自分」から解放されるために
他人と比べてしまうことは、誰にでもある自然な感情です。
しかし、度を超すと自己否定や自己嫌惡に繋がりますし、周囲に認められたいと思い承認欲求も強くなってしまいます。
ですから、日常の中で少しずつ自分を大切にする習慣を取り入れることで、その感情に振り回されることなく、「自分は自分である」という確信が持てるようになります。
この記事で紹介した方法を参考に、ぜひ「他人と比べる自分」を手放し、自己否定から解放される第一歩を踏み出してみてください。