無意識に行っている自己否定のメカニズムやジャッジ
わたし達は度々自己否定的な思考に陥る事があります。
この自己否定は、わたし達の幸福感を損ない、人生の質を低下させる要因となります。
無意識に行っている自己否定のメカニズムやジャッジを理解し、それを解消するための具体的な方法をお伝えします。
また、自己否定がどのように現実に投影されるかを解説し、内なる平和と幸福を実現するためのステップを示します。
自己否定の理解
自己否定の原因とメカニズムを知り、無意識に行っている自己否定を知りましょう。
自己否定とは何か
自己否定とは、自分自身に対して否定的な評価を下し、自分の価値を認めない事を指します。
これは、低い自己評価や自己卑下・自己不信に繋がります。
そして自己否定すればする程、自分のネガティブな部分を探し、更なる自己否定をし、ネガティブな思考のループに嵌っていきます。
自己否定の原因とメカニズム
自己否定の原因は、幼少期の経験や社会的な影響など、多岐にわたります。
子どもの頃の影響はとても大きく、親に言われ続けた事や学校の先生やクラスメイトに言われたネガティブな言葉や何気ない言葉でも、「自分はそうなんだ。」と認識してしまうと、それが自我の形成になります。
もちろん、子どもの頃だけでなく、大人になってからの経験からも、自己否定の原因となる事はあります。
これらの経験が積み重なることで、無意識のうちに自己否定的な自我による思考パターンが形成されていきます。
無意識の自己否定
自己否定している認識があるのならまだ良いのですが、ほとんどの場合、自己否定は無意識でしています。
無意識の自己否定とは、自分自身を無意識のうちに否定的に評価し、その結果として自分の価値や能力を過小評価してしまう心理的現象です。
これは、意識的に自分を否定するのではなく、無意識に氣づかないうちに行われるため、本人は自己否定しているという意識は全くありません。
例えば
・〇〇でなければいけない。
・〇〇はダメな事だ。
・こうするものだ(こうするのが普通だ。)
このような感情で行動を起こしたり、このような感情で言葉を口にする事があります。
このような感情も自己否定の一部です。
なぜなら、本來のあなたの感情を否定しなければ、このような感情は出てこないからです。
無意識の自己否定は、自己評価や自己イメージに大きな影響を与え、人生の様々な側面においてネガティブな影響をもたらすことがあります。
自分がどのように自己否定しているのかを意識することが、解消への第一歩です。
自己否定している事による現実への投影
投影の原理
投影とは自分の内面の感情や思考を、外側の世界・他者に映し出す事です。
あなたが映し出す現実は、自分の心・自分の内側が創り出しているという事です。
あなたの心の中や潜在意識の中にある感情が投影されているのが、あなたが見ている3次元世界なんです。
ジャッジと投影の関係
他者を批判すること、賞賛すること、どちらもジャッジです。
あなたがジャッジした目の前の人に対して出てきた感情が、あなたの自我や自己否定の投影です。
あなたが認めたくないと思っていたとしても、あなたが目の前に人に言われた言葉に強く反応したから・ジャッジしたという事は、あなたの心の中や潜在意識にある感情に触れ反応したという事なんです。
ですから、他者に対するポジティブな評価もネガティブな評価も、自分自身の内面を反映しています。
いじめや攻撃的な事をされる現実と投影の関係
いじめや攻撃的な事をされている場合、自分の内側を反映しているというと「わたしは誰もいじめていないし、攻撃もしていない。」という人がほとんどだと思います。
もちろん自分がされて嫌なのですから、いじめる事はしていないと言うのも当たり前の事です。
しかし、全くいじめや攻撃的な側面が自分になかったとしたら、このような現実を創り出す事はありません。
いじめや攻撃的な事をされる現実を創り出す要因は、自分自身をいじめたり攻撃的な事をしているからなんです。
・自分の感情を否定し、自我の思考や他人の言葉を優先し行動する。
・自分の體の感覚を無視し続ける。
・「自分さえ我慢すれば」をやり続ける。
・「自分は出來ない。」「自分はダメだ!」と自分をジャッジし、否定し続ける。
など
このような事は、自分をいじめているのと同じです。
體(からだ)からのサインを無視して酷使するのも、自分の體(からだ)をいじめている事や自分を攻撃している事に繋がります。
自分を否定し、自分を攻撃すればするほど、現実・外側の世界に投影され、いじめられる・攻撃的な事をされるという現実を創り出しているのです。
自分の感情と異なる他人の言葉通りに生きるのではなく、自分の感情を大切にし、自分の體を大切にしていけば、いじめられる事や攻撃的な事をされる現実が変わっていきます。
また、自分の感情を否定したり押さえ込む生き方や體からのサインを無視し続ける事により、病氣という現実を創り出す事もあります。
現実に投影される自己否定のサイン
あなたの自己否定が現実に投影されると、周囲の人々に否定的な特性が現れます。
自分はその人と同じような事はない!と否定するのではなく、注意深く自分自身の内側を見つめ、ジャッジした事と同じ事があるという事に氣づく事が、現実を変える契機となります。
感情の抑圧とその影響
無意識のうちに自分の感情を抑圧しています。
「ネガティブな感情は良くない」という認識や、他人軸な生き方から「人に良い人と思われたい。」などの思考から、本來の自分の感情を無意識に否定し、それを押さえつけてしまうのです。
怒りや憎しみの感情とその抑圧
怒りや憎しみは良くない事だとジャッジしている場合や、怒りや憎しみの感情を押さえ込み内包している人は、周りに怒りっぽい人がいたり、怒りや憎しみを露わにするような事を言われたりします。
その人に怒りを感じてその人を否定しても、自分が怒りを抑圧している事に氣づかない限り、また怒りを感じるような出來事は起こります。
スピリチュアルカウンセリングでも、ある事を言われ怒りを感じている人がいます。
最初は、怒りをジャッジしていたり怒る自分を自己否定していないと思っていても、根氣よく話していくうちに「わたしは怒る事は良くない事だと思っていて、夫婦喧嘩もしないようにしていました。」と氣づく事があります。
怒らないようにしているというのは、怒る事はいけない事とジャッジし怒る自分を否定していますので、無理が生じ怒りを内包している事になります。
氣づかない限り、職場や環境が変わったとしても、あなたの中の怒りと同じ事をまた別の演者に投影されるだけです。
あなたが怒りや憎しみを感じる事があったとしたら、それはあなたの中にある怒りや憎しみの感情が投影されているのだという事に氣づく事が大切です。
自己否定の認識と解消
無意識の自己否定に氣づく方法
無意識の自己否定に氣づく為には、内観が重要です。
なぜその「言われた事」や「された事」に反応しその事をジャッジするのかを、自分の内側を注意深く見つめる事で自己否定のサインを見つける事が出來ます。
例えば、Aさんが「わたしの職業をBさんがBさんの仲間に言った。」という事に強く反応し、Aさんに怒りを露わにしていました。
もちろん真っ当な仕事で隠す必要なんて無いとわたしは思ったのですが、Aさんはなぜ職業を他人に知られたくないのか、なぜそこに強く反応するのかを内観したそうです。
しばらくしてAさんが氣づいた事は
「自分と同業者の中には詐欺師的な人がいて、そのような人と同じだと思われたくない。」という事に氣づいたそうです。
そう氣づいた時に「自分はジャッジしていないと思っていたけれど、ジャッジしていたんだ!」という事にも氣づき、「自分の仕事や自分を知らないうちに否定していたんだ!」と思ったそうです。
このように自分を否定していた事に氣づいたら、その後『自分の職業を言われても何とも思わなくなったし、むしろ「そうなんです!わたし〇〇をしています。」と言えるようになった。」とおっしゃっていました。
このように、なぜその言葉に反応するのか、なぜその人に怒りを露わにするのか、あなたの内側の感情を注意深く見つめていく事で、無意識に行っていたジャッジや自己否定に氣づく事が出來ます。
自己否定のパターンの発見
自己否定にはいくつかのパターンがあります。
特定の状況での感情反応や行動を観察すると、自己否定のパターンに氣づく事が出來ます。
例えば
・失敗した時にどのように感じ、どのように行動しているのか
・他人が自分に対してどのように反応するか
・同じような出來事をよく経験していないか
など自分の事をよく観察する事で、あなたの思考パターンや自分がどのように自己否定を行っているかを特定する事が無意識からの自己否定を解消し、今と異なる現実を創り出す第一歩となります。
幸せな現実の創造
内なる平和を実現し、幸せな現実を創造するために必要な自己受容と自己肯定感の重要性を知り、自己改善をすることで幸せな現実が創造されていきます。
自己受容と自己肯定感の重要性
自己受容とは、自分自身をありのままに受け入れる事です。
人間は誰でも喜怒哀樂の感情を持っています。
ポジティブな感情もネガティブな感情も、必ず持ち合わせています。
それを否定するのではなく、自分の内側にある感情を見つめそれを理解する事で、その感情を認められるようになっていきます。
すると自己否定する事が徐々になくなっていきます。
そしてあなたの内側から出てくる感情や、あなたの体感を素直に受け入れる事です。
素直に受け入れ、あなたの内側に素直な生き方をしていけば、内なる平和を実現し、幸せな現実を創造する基盤が築かれていきます。
それと同時に自己肯定感も育まれていきます。
継続的な自己改善で現実を変える為のアプローチ
生きていれば様々な経験をしますし、今までの経験により出來た自我や思考パターンが、全て解消されるという事はありません。
些細な事であったとしても、あなたがジャッジしたり反応したのなら、内観し丁寧に自分の感情を知る事です。
このような事を継続的に行う事で、一つ一つと解消され、それが現実へと投影されていくのです。
自己改善は一時的なものではなく、継続的に行う事が重要です。
そうしていく事で、最初は少し現実が変わったと思うだけかもしれませんが、この繰り返しがやがて大きく現実を変える事に繋がるのです。
ですから、無意識に行っている自己否定やジャッジを見つけるようにして下さい。
定期的な自己評価と目標設定を行い、進捗を確認していきましょう。
無意識の自己否定をしているあなたへ
このような事を書くと、必ず「いじめた人は惡くないんですか?」「〇〇さんより、わたしが惡いって言うんですか?」などと思う人がいらっしゃいます。
誰が良い・惡いではなく、その出來事が惡くないという話をしているのではありません。
それこそがジャッジで、人や出來事のせいにしていると、そのジャッジがあなたの心を曇らせ目くらませに合い、自己否定している自分やジャッジしている自分に氣づく事が出來ず、同じような出來事を繰り返すのです。
自分が嫌いだと思う人や、自分の感情を揺さぶるような出來事こそ、あなた自身を成長させ、良い現実を投影出來るチャンスなんです。
そこに氣づけば、誰もが大きく成長し、それを投影した現実があなたの目の前に現れます。
無意識の自己否定を認識し解消することで、自分自身の価値を正当に評価し、誰もがより幸せで充実した人生を送ることが可能になります。